オリエント工業の復活劇:廃業危機を乗り越え、世界進出を目指す新たな挑戦

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オリエント工業とは:心の安らぎを提供する日本発のラブドールメーカー

オリエント工業は1977年に創業された、日本を代表するラブドールメーカーです。同社は粗悪な性玩具が主流だった時代に、「心の安らぎを与える女性像」を追求し、高品質なラブドールの開発を手がけてきました。しかし、2023年8月の廃業発表は、多くの愛好者に衝撃を与えました。

新社長に事業承継という形で11月1日には事業を再開し、11月11日には上野のショールームを再開しました。

この記事では、廃業の背景から新経営陣による事業復活の取り組み、そして新たな挑戦について掘り下げていきます。


廃業発表の裏に潜む現実

中国製ラブドールとの競争

2019年頃から市場に台頭した中国製の安価なラブドールは、オリエント工業の高価格帯商品(80万~100万円)に大きな影響を及ぼしました。これにより赤字経営が続き、事業継続が困難な状況に追い込まれました。

廃業を惜しむ声

多くのファンや関係者が廃業を惜しむ中、広告代理店経営者の紹介でオリエント工業の現状を知った岡本祐也氏は、ブランドを守りながら世界展開を目指す構想を練り始めました。


新社長・岡本祐也氏の挑戦:事業承継から再スタートへ

岡本氏は創業者の土屋日出夫氏と直接交渉し、オリエント工業の伝統を守りつつ、世界市場での成長を目指す熱意を伝えました。2023年11月1日に事業を正式に再開し、上野のショールームも11月11日にオープンしました。


新しい「オリエント工業」のビジョンと挑戦

製品の改良:軽量化と価格帯の見直し

現行モデルの重さ(約30キロ)が高齢者には扱いづらいという課題に対応し、軽量化が進められています。また、高品質を保ちながら価格の見直しを行い、より多くのユーザーに手が届く製品開発を目指しています。

多角化する商品ラインアップ

従来のラブドール市場にとどまらず、以下のような分野にも進出を計画しています。

  • 球体関節人形:芸術性や収集要素を持つ製品。
  • 福祉分野:高齢者向けの癒し用途を想定。
  • AI・ロボット開発:親しみやすい人型ロボットの開発。

岡本氏は「テスラやホンダが作るロボットが“ザ・ロボット”なら、私たちは心に寄り添うロボットを作りたい」と語っています。


継続する「里帰り」供養サービス

オリエント工業では、愛用されたラブドールを供養する「里帰り」サービスも引き続き提供しています。供養料を従来の1万円から3000円に引き下げ、多くの愛好者が利用しやすい環境を整えています。

「里帰り」とはGoodsByeでも行っているラブドールの処分をメーカーで行うサービスになります。当然メーカーで購入したものしか受け付けておりませんので、それ以外のものは当店など処分サービスにお任せください!


未来への期待:オリエント工業が切り拓く新たな可能性

廃業の危機を乗り越え、新たなスタートを切ったオリエント工業。伝統を受け継ぎながら、革新的な取り組みで未来を切り拓こうとしています。岡本氏のリーダーシップとビジョンが、ラブドール業界にどのような変革をもたらすのか。これからの動向に注目が集まります。

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