本日、4月17日は「職安記念日」です。1947年のこの日、日本各地で公共職業安定所(現在のハローワーク)が一斉に開設されました。戦後の混乱のさなか、焼け野原となった日本の中で、職を失った多くの人々が新たな生活を始めるための支えとなったのが、この職業紹介の制度でした。
当時は、物資も情報も乏しく、「働きたくても働き口がない」という状況が全国にありました。そんな中で、国が制度として「仕事と人をつなぐ場所」を作ったという事実は、生活の再建において非常に大きな意味を持っていたのだと思います。衣食住の「住」を得るには、「職」がなければ始まりません。働くことが、生きることとほぼ同義だった時代です。
「仕事」とは一体何なのでしょうか。ただお金を稼ぐための手段でしょうか。それとも、社会とつながるための窓口でしょうか。あるいは、誰かの役に立ち、自分の存在を肯定するための時間なのかもしれません。生きていく中で、その答えはきっと人それぞれで、そして、時とともに変わっていくものだと思います。
私自身も、自分の仕事を通じて何を果たせているのか、何を大切にしたいのかを、よく考えます。
世の中には、人に言いづらい悩みを抱えている方がたくさんいらっしゃいます。ラブドールも、その方の人生の一部を共に過ごした存在であることが少なくありません。処分を決断するには、時間がかかることも、葛藤があることも当然です。そんな時、「誰にも知られず、安心してラブドール処分を依頼できる場所があってよかった」と思っていただけるよう、私は静かに、丁寧にそのお手伝いをしている…つもりではあります(笑)
職安記念日は、単に「仕事を斡旋する日」ではなく、「働きたい人の背中を支える日」なのだと思います。そして、働く側の私たちにとっては、「なぜ働くのか」を静かに見つめ直す日でもあります。
今日も、自分の役割を見失わず、一つひとつのご依頼に誠実に向き合っていこうと思います。それが、私にとっての「働く意味」であり、誰かの人生の小さな助けとなることができれば、これ以上のやりがいはありません。