今日は7月3日、「通天閣の日」。
1912年のこの日、大阪・新世界に初代通天閣が完成しました。パリの凱旋門を模した土台に、エッフェル塔風の上部を組み合わせた斬新なデザインは、当時「東洋一の高さ」と称され、大阪の街に夢と活気を与える象徴でした。
戦争で一度は撤去され、1956年に再建された現在の二代目通天閣も、大阪の空に凛とそびえ続けています。ビリケンさんの笑顔をはじめ、昭和の面影を残す通天閣界隈には、どこか懐かしく人情味あふれる空気があります。小さな飲み屋の赤提灯に灯る明かり、串カツ屋から漂う香ばしい匂い――通天閣はそんな街の人々の営みを、毎日静かに見守ってきたのでしょう。
私も大阪に暮らす一人として、通天閣を見上げるたびに「大阪ってやっぱりええなあ」と思います。そして思い出すのは、この塔が長い時間をかけて、戦争や震災、社会の変化をくぐり抜けながらも、地域の心の支えであり続けたということ。
私自身も生まれも育ちも大阪。子どもの頃、家族で出かけた新世界、修学旅行のコースにもなった通天閣、学生時代に友達と行った串カツ屋、就職してからも通天閣を見上げながら「大阪でがんばろう」と心を奮い立たせた日――
思い返せば、私の人生の節目や何気ない日常のそばには、いつも通天閣がありました。
大阪で暮らすということは、通天閣と共に時間を過ごすことだったと言ってもいいかもしれません。
街の風景は変わっても、通天閣は変わらずに「ここにいる」。
その姿に、いつも「大阪に帰ってきた」とほっとしたり、「負けずにやらなあかん」と勇気をもらったりしてきました。
どんなに街並みや人の暮らしが変わっても、通天閣はずっと「ここにいる」。
ラブドール処分で困っているお客様にも私は、通天閣のように「ここにいる」「大丈夫」とお客様に思っていただける存在でありたいと思っています。誰にも言えない不安を話してもらい、安心して手放せるよう寄り添う――その小さな積み重ねが、大きな安心につながると信じています。
通天閣が時代を越えて大阪を見守ってきたように、私もまた、お客様一人ひとりの心に寄り添い続けたいと思います。
今日も変わらず営業しております。
どんなことでも、安心してお声がけくださいませ。
通天閣の空に負けないように、心はいつも明るく、お客様をお迎えいたします。
余談ですが。実は一度も通天閣の中に入ったことはありません(笑)