お盆も明け、少しずついつもの日常が戻ってきました。
とはいえ、八月も後半に入ったというのに、まだまだ厳しい暑さが続いています。大阪の街を歩いていても、昼間の日差しには夏の勢いがそのまま残っています。それでも夕方になる時間が少しずつ早くなり、ふとした瞬間に「夏も後半なんだな」と感じることがあります。
お盆休みで少し生活のリズムが変わっていた方も、今週あたりから仕事や普段の暮らしへ戻っている頃でしょうか。
休みが終わると、つい「さあ、また動かなければ」と気持ちが急ぎます。
そんな8月20日は「交通信号設置記念日」です。
1931年のこの日、東京の銀座などに三色灯の自動交通信号機が設置されたことに由来するとされています。
今では、信号機のない街など想像するのが難しいほどです。
赤なら止まる。
青なら進む。
黄色なら注意する。
子どもの頃から当たり前のように覚えている、とても単純な仕組みです。
けれど、改めて考えてみると、信号機というのは面白い存在です。
道路を安全にするために必要なのは、「どう進ませるか」だけではありません。
むしろ大切なのは、「いつ止めるか」を決めることです。
片方が止まるから、もう片方が進める。
歩行者が待つ時間があるから、車が流れる。
そして今度は車が止まり、人が道路を渡る。
みんなが同時に前へ進もうとすれば、交差点はかえって動かなくなってしまいます。
これは、暮らしにも少し似ているような気がします。
私たちはどうしても、進んでいる状態を良いものだと考えがちです。
仕事が進んだ。
新しいことを始めた。
目標に近づいた。
そういう出来事は分かりやすく、達成感もあります。
反対に、何もできなかった日や、予定通りに進まなかった日は、「今日は駄目だったな」と思ってしまうことがあります。
けれど、本当にそうなのでしょうか。
赤信号で止まっている車を見て、「あの車は前へ進めていないから無駄な時間を過ごしている」と考える人はいません。
必要だから止まっている。
そして、また青になれば進み始めます。
人の暮らしにも、そんな赤信号の時間があっていいのかもしれません。
何かを決める前に、少し考える。
忙しい日が続いたら、一日ゆっくりする。
うまくいかないときには、無理に押し切らず、一度やり方を見直してみる。
立ち止まるというと、どうしても後ろ向きな印象がありますが、止まっている時間にも役割があります。
むしろ、ずっと青信号のまま走り続けるほうが難しいのでしょう。
お盆という時間も、ある意味では一年の途中にある赤信号のようなものだったのかもしれません。
仕事や普段の生活から少し離れ、家族と過ごしたり、故郷へ帰ったり、あるいは何もせずゆっくりしたり。
そして休みが明ければ、またそれぞれの日常へ戻っていきます。
止まったあとだからこそ、見えてくるものもあります。
久しぶりに仕事へ戻ってみると、それまで気にならなかったことに気づいたり、逆に「これはそれほど重要ではなかったな」と思えたりすることもあります。
立ち止まることで、物事との距離が少し変わるのでしょう。
大阪の大きな交差点で信号を待っていると、ほんの数十秒の間にもいろいろな人が行き交います。
自転車で急ぐ人、買い物袋を持った人、日傘を差して歩く人。
目的地も事情もそれぞれ違います。
それでも赤になれば止まり、青になればまた歩き始める。
当たり前の風景ですが、考えてみれば不思議なものです。
人生には信号機がありません。
今は進むべきなのか。
少し待ったほうがいいのか。
それを教えてくれるランプはどこにもありません。
だからこそ、ときには自分で赤信号をつくる必要があるのでしょう。
「今は少し待とう」
そう判断することも、前へ進むことと同じくらい大切なのかもしれません。
お盆が明け、また日常が動き始めました。
すぐに全速力へ戻さなくてもいいと思います。
赤から青へ変わった車が、ゆっくり走り始めるように、自分のペースで日常へ戻っていけばいい。
止まる日があって、進む日がある。
その繰り返しで、今年の夏も少しずつ過ぎていきます。
そしてもう一つ、お盆明けという時期は、身の回りのものを整理したり、長くそのままになっていたことに区切りをつけたりする方も多い時期です。
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もちろん、問い合わせをしたからといって、すぐに処分を決める必要はありません。まずは見積もりだけ、処分方法について聞いてみたいというご相談でも大丈夫です。
長く一緒に過ごしたものだからこそ、すぐには決められないこともあると思います。
進むことだけが答えではなく、少し考える時間が必要なこともあります。
そして「そろそろ区切りをつけよう」と思えたときには、その気持ちに合わせてお手伝いできればと思っています。
赤信号の間に考えて、青になったらまた進む。
そんなふうに、急がず自分のタイミングで決めていただければと思います。

