年末が近づき、そろそろ大掃除の計画を立てる時期になりました。今年もあっという間に過ぎ去り、家の中や心の中に溜まったものを整理するタイミングだと感じています。大掃除は単なる片付けにとどまらず、一年の振り返りや新しい年を迎える準備として、とても大切な行事だと思います。
まずは物理的な整理。家の中を見渡してみると、使わなくなった物や、いつか使うだろうと取っておいたものが、思いのほか多いことに気づきます。特に今年は、「本当に必要か」を考えながら物を見直し、断捨離を進めたいと思っています。
この仕事をしていると、断捨離の中で特に困るものの一つが、ラブドールの処分だということを実感します。所有者の方にとっては、単なる物ではなく、特別な思い入れがある場合が多いです。それでも、新しいステージに進むために手放したいという思いで、処分を依頼される方も多くいらっしゃいます。
ラブドールはその存在感ゆえに、処分に困る方が少なくありません。不法投棄が社会問題として取り上げられることもあり、自然や地域社会への影響を考えると胸が痛むこともあります。そのため、私たちの仕事はただ処分するだけでなく、依頼者の方の気持ちに寄り添い、適切で丁寧な対応を心がけることが何よりも大切だと感じています。お客様が「これで新しい一歩を踏み出せる」と思えるような形でお手伝いをしたいという思いで日々取り組んでいます。
一方で、心の中の整理もまた大切です。今年一年を振り返りながら、自分の中で溜まった感情や、手放すべき価値観についても見直していきたいと思います。これまで続けてきたことや習慣が、今の自分に本当に必要なのかを考えるのは、物理的な断捨離と似ているかもしれません。「これからの自分に必要なもの」と「もう役目を終えたもの」を分けていく作業は、心を軽くしてくれる気がします。
大掃除のシーズンは、単に家をきれいにするだけでなく、自分自身をリセットし、新しい年を迎える準備をする貴重な時間です。今年の年末も、物や心の両方で「余分なもの」を手放し、すっきりとした気持ちで新年を迎えたいと思います。そしてその中で、自分の仕事が誰かの新たなスタートの一助になれることに、改めて感謝したいと思います。